福島淑彦

メッセージ

市場経済により「効率的かつ公平な資源配分」が実現されるのであれば、公共部門による資源の再配分は必要ありませんが、現実には市場経済のみで「効率的かつ公平な資源配分」は達成困難です。加えて、市場経済では貢献原則に基づく資源配分が原則ですが、貢献原則のみによる資源配分は貢献能力を持たない人々(老人、児童、病人等)や貢献機会を奪われた人々(失業者、身体障害者等)を社会から排除する可能性があります。公共部門による政策・制度は「必要原則を加味した効率的かつ公平な資源配分」を実現するために必要です。様々な制約条件がある現実の世界で社会的に望ましい政策・制度とはどのようなものであるかを考察できる視点と分析手法を私の講義や演習を通じて身につけてもらいたいと考えています。

 

資格

専門分野

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教授

経済政策



経歴

1988年慶應義塾大学経済学部卒業。1990年同大学大学院経済学研究科前期博士課程修了(経済学修士)。同年、ソロモンブラザーズアジア証券会社に入社し、東京・ニューヨーク・ロンドンで勤務。2003年スウェーデン王立ストックホルム大学経済学研究科博士課程修了(Ph.D)。名古屋商科大学教授を経て2007年より現職。

主な担当科目

経済・雇用政策演習(演習科目)
本演習の目的は、受講生各人が関心を持つ社会・経済問題に対して具体的かつ独創的な政策提言を有する修士論文を完成させることである。そのために、まず現実の社会・経済問題を科学的に理解・分析するための経済学的視点の修得を目指す。次に個々の社会・経済問題に対してどのような政策が望ましいのかを考察できる分析手法や方法論について学んでいく。その後、個別指導を中心に受講生各人のテーマに則した分析手法や研究手法について掘り下げた指導を行い、修士論文の完成を目指す。

北欧の経済と社会
少子高齢化の進展に伴い、年金問題、医療保険問題、失業・雇用問題、高齢者福祉問題、教育問題など「社会福祉」「社会保障」に対する関心が高まっている。本講義は、社会福祉先進国である北欧諸国の経済・社会を概観することによって、あるべき「社会福祉」「社会保障」の姿を模索することを目的とする。

経済政策
アダムスミスはその著書「国富論」(An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations、1776年刊)の中で、「自由競争によって「神の見えざる手」が働き、最大の繁栄がもたらされる」と主張した。しかし、現実には様々な不確定要因があり、効率的な資源配分そのものが達成されない場合も多く存在する。経済政策は市場メカニズムの不完全性を補い、「市場の失敗」を少しでも是正することによって「人々の生活をよりよくすること」を目的としている。本講義は、市場メカニズムのみでは解決困難な三つの問題、即ち、「効率的な資源配分」「経済の安定・成長」「公平な所得分配」のために必要な経済政策を検証し、最終的には、「人々の生活がより豊かになるための政策」のあり方を検討することを目的とする。

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