国際政治経済学コースの授業

授業例

「朝鮮半島研究α(開発経済論)」担当教員:深川由起子

 第二次大戦後、多数の国が独立して以来、経済開発には多くの試みがなされ、理論化されてきた。「最も成功した途上国」として多くの困難と挑戦を切り抜けてきた韓国の開発は開発経済学の主要な議論をほぼ網羅する実証対象となっている。一方、近年では今日の途上国は急速に浸透するグローバリズムの中に組み込まれ、欧州や日本が経験してきたようなnation states, national economyの形成とは異なる環境の中で開発を迫られている。90年代の東アジア経済に大きな傷跡を残した通貨危機はまさにその象徴であった。韓国はまたこの危機に巻き込まれ、かつ比較的早くに経済再生を果たしたことで再び多くの示唆を残したが、新興国故の市場の限界、社会基盤の弱さなどから構造改革は未だ多くの課題を抱える。
 以上のような観点から、本講義では韓国の経験を吟味することで経済開発がどう捉えられてきたかをレビューし、併せてグローバル化の中で新たに生成した問題――グローバル・マネーの膨張、人的資源の移動など――を含めて開発のあり方を包括的に考えることを目的とする。

国際政治経済学(政治)  担当教員:遠矢浩規

ギルピンの覇権安定論、モデルスキーの覇権循環論、ウォーラーステインの世界システム論など、国際システムのマクロ構造とその動態(パワーのシフト)を論じる国際政治経済理論は、程度の差こそあれ、「国家は技術革新によって他国を凌駕するパワーを獲得し、技術の国外流出によってそのパワーを失う」との認識を共有している。しかし、それらの理論において、技術革新や技術移転に関する(主として経済学の)理論を国際政治学理論に有機的に統合する試みは、実際にはほとんど行われていない。そこで、技術、知的財産権、国際システムの相互関係に焦点をあてて、日米の文献を輪読する。

国際政治経済学(経済)担当教員:小西秀樹

 公共選択理論あるいは政治経済学のテキストを輪読する.最近では、ゲーム理論を駆使したモデル分析が主流になりつつあるが、伝統的な公共選択理論のアイディアをきちんと学習しておくことも不可欠である。輪読するテキストは、受講生の準備状況を勘案した上で、相談して決める。

政治経済学 担当教員:久米郁男

マクロな政治経済現象を分析してきた「政治経済学」の主要研究を歴史的に概観し、そこにおける問いの変化、方法論上の変化を考察する。参加者全員が文献を読んでいることを前提として、毎回、文献の報告者と討論者を指定し、それぞれプレゼンテーションをおこなってもらう。その際に、報告者は、論文著者になりきって論文をdefendし、コメンテーターは論文を批判すること。そこでの、ディベートを踏まえて、全員で討論をおこなう。

学生の履修モデル

国際機関などで活躍したい人は

 方法論科目を徹底的に。国際社会の実態を広く知るために「国際政治経済学(政治・経済)」 「国際行政学」「国際公共政策」「国際関係」は必須。働きたい分野に応じて、安全保障 系の国際機関ならば「国際法制度論」、開発系ならば「経済政策理論」「国際公共経済政策」「環境経済学」「開発経済論基礎演習」など。

アジアを舞台に活躍したい人は

 方法論科目に加えて、「政治経済学」「国際政治経済学」「国際関係」を。働きたい地域 に応じて「中国研究」「朝鮮半島研究」「東南アジア研究」「インド研究」を履修。そのほか日本との比較も重要なので「日本経済分析」「日本政治史」。演習科目として「比較政治演習」や「国際関係演習」など。

国際政治経済学の研究を極めたい人は

 方法論科目は徹底的に。「政治経済学方法論」でさらに分析手法を磨く。「政治経済学」 「国際政治経済学」は必須。どんな研究テーマでも、ここで基礎体力を固めることが不可欠。自分の問題意識を尖鋭にして、スーパーバイザーと研究のテーマを詰めて、それにあわせてコースワークの科目を選択。

履修できる主な授業(コースコア科目)

政治学研究方法(数理分析)、政治学研究方法(数理分析)、政治学研究方法(経験)、政治学研究方法(規範) 、現代政治分析演習、現代日本政治分析演習、現代政治理論演習、比較政治演習、比較政治演習、国際政治演習、国際関係演習、国際政治経済学演習、国際機構行政演習、国際経済論基礎演習、国際政治経済学(経済)基礎演習、政治経済学方法論基礎演習、数量経済政策基礎演習、政治経済学方法論基礎演習、数量経済政策基礎演習、経済政策理論基礎演習、開発経済論基礎演習、環境経済学基礎演習、農業経済学基礎演習、政治行動論、政治経済学、政治経済学方法論、国際政治経済学(政治)、国際政治経済学(経済)、国際政治学概説、国際関係、国際法制度論、比較経済制度分析、国際公共経済政策、国際経済論、現代政治理論、国際行政学、公共政策、経済政策理論、数量経済政策、環境経済学、農業経済学、中国研究、朝鮮半島研究(開発経済論)、朝鮮半島研究、東南アジア研究α(東南アジア政治)、東南アジア研究、ロシア研究α(民主化研究)、ロシア研究β(旧ソ連地域政治)、インド研究、現代日本の政治過程、日本政治史、日本政治思想史、日本経済分析入門、開発と健康・ジェンダー、経済政策理論特論、国際経済論特論、国際政治経済学(経済)特論、国際政治経済学(経済)特論、開発経済論特論、数量経済政策特論、環境経済学特論、農業経済学特論、農業経済学特論、政治経済学方法論特論、政治経済学方法論特論

※隔年開講の授業もあります。

※掲載している授業は2009年度現在のものです。

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